札幌市の飲食店で、36人がノロウイルスによる集団食中毒を発症したというニュースが注目を集めています。
被害者は、生カキや刺身などを含む料理を宴会で食べていたといい、現在も保健所が原因や感染経路を調査中です。
なぜ、こうした事態が発生したのでしょうか。食の安全が問われる中、あなたも気になりませんか?
ニュース本編:札幌市の飲食店で集団食中毒が発生
札幌市保健所は10月9日、札幌市北区の飲食店「刺身と焼魚 北海道鮮魚店」で、ノロウイルスによる集団食中毒が発生したと発表しました。
発症者は、9月25日と26日に同店で宴会を行った2つの団体に所属する男女計36人。下痢や嘔吐などの症状を訴え、15人が医療機関を受診しましたが、入院者はおらず全員が快方に向かっているとされています。
背景:ノロウイルスと二枚貝の関係
患者の便からはノロウイルスが検出されており、保健所はこの店の食事が原因と断定。特に加熱不十分な生カキなど、二枚貝が感染源となるケースが多いとされています。
店側は10月9日から13日までの5日間、営業停止処分を受け、調理器具や厨房内の清掃・消毒の徹底が指導されました。
過去の類似事件:ノロ集団感染の事例
ノロウイルスによる集団感染は冬季に多く見られ、過去には保育園、老人ホーム、クルーズ船などで大規模な感染が報告されています。
札幌市では過去にも、飲食店や宿泊施設を中心としたノロウイルス感染が発生しており、今回も同様の経路とみられています。
宴会で提供されたメニューの内容
発症者が食べたメニューには、生カキ、ボタン海老、マグロ、〆サバ、サーモンなどの刺身類のほか、
焼き魚(キンキ開き、サバ)、チキンステーキ、チャーハン、サラダ、大根料理なども含まれていました。
店の対応と営業停止処分
市は営業停止と同時に、調理器具の熱湯・塩素消毒、従業員の手指衛生、厨房の消毒などを指示。店舗側も指導に応じて対応を進めているとされています。
SNSの反応
X(旧Twitter)では、
- 「やっぱり生食は怖い…」
- 「忘年会シーズン前に気をつけなきゃ」
- 「ちゃんと加熱してほしい」
といった声が多く投稿され、飲食店利用時の衛生面への関心が高まっています。
今後の見通しと注意喚起
保健所は、食材の加熱・手洗い・調理器具の消毒などの衛生対策を徹底するよう市民や飲食業界に呼びかけています。
また、ノロウイルスは感染力が非常に強く、少量でも発症するため、食品従事者は特に注意が必要です。
- 札幌の飲食店で36人がノロウイルス感染
- 生カキや刺身などを含む宴会メニュー
- 15人が通院、全員快方へ
- 店は5日間の営業停止処分
- 感染源は加熱不足や衛生管理の可能性
FAQ:よくある質問
Q. ノロウイルスはどこで感染しますか?
A. 主に汚染された食材(特に生の二枚貝)や、感染者との接触・飛沫を通じて感染します。
Q. 感染を防ぐ方法は?
A. 85~90℃で90秒以上の加熱、手指の石けん洗浄、調理器具の消毒が有効です。
Q. 潜伏期間と症状は?
A. 潜伏期間は24~48時間程度。症状は下痢、吐き気、嘔吐、腹痛などです。
まとめ:食の安全への意識を高めよう
今回のノロウイルスによる集団感染は、私たちが日々利用する飲食店の衛生管理や食材の扱いがいかに重要かを示しています。
特に生食を扱う店舗や宴会メニューでは、調理の徹底・清潔な環境が求められます。
これからの季節、ノロウイルスの感染が増える傾向にあるため、「食べる側」も安全への意識を持ち続けることが大切です。