無人ジムchocoZAPで多発する置き引き事件の実態と課題

大阪と京都では、かばんや現金を盗んだとして3人が逮捕されました。

近年、無人ジムは店舗を拡大し、利用しやすさが魅力となっているが、その利便性が逆に犯罪を招く要因となっています。

今回の事件により、防犯上の課題が浮き彫りとなった。

今後、監視カメラの強化や利用者への注意喚起など、対策の強化が求められそうだ。

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大阪や京都で急増する置き引き事件

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被害件数はすでに70件以上に達する

2025年春までに、大阪府内だけで70件以上の置き引き被害が発生しています。

京都府内でも同様の被害が報告されており、被害地域は徐々に拡大傾向にあります。

事件は店舗の監視カメラや警察への通報を通じて明るみに出ましたが、多くのケースでは犯人が特定できていません。

ある逮捕者は「ジムにはお金を持っている人が多い」「30件ほどやった」と供述しており、常習性のある犯行も多いとされています。

チョコザップは全国展開している大手フィットネスチェーンでありながら、こうした事件に対する抜本的な対策が講じられていないことが批判の的となっています。

無人ジムならではの弱点が狙われる

チョコザップは24時間無人営業で、全店舗で鍵付きロッカーの設置がありません。

これは無人運営のため「鍵の紛失やロッカー故障時に即対応ができない」という運営上の制約や、コスト削減を目的とした経営方針が理由です。

そのため、個人のカバンや財布、スマートフォンなどがジム内に無防備に置かれる状況が常態化しています。これが、犯人にとって非常に「狙いやすい環境」となってしまっているのです。

なぜロッカーを設置しないのか

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経営戦略としての無人運営

月額3000円以下の会費で24時間いつでもトレーニングができる手軽さが人気の理由ですが、そのためには人件費や設備投資を最小限に抑える必要があります。

鍵付きロッカーの設置や管理には、一定のコストと人的対応が必要です。

無人運営を選んだ以上、それらに即座に対応できないというジレンマが常にあります。

運営担当者

すぐに対応できない鍵のトラブルが、逆にトラブルを増やす可能性があります。そのため、現状では自己管理をお願いするしかありません

防犯カメラとAI監視は導入済み

ライザップ社は「防犯カメラの設置とAIによる不審者監視システム」を導入済みで、さらに警察との連携を強める方針を示しています。

とはいえ、有人対応が不可能である以上、犯人の現行犯逮捕や抑止には限界があります。

実際に、カメラ映像があってもマスクや帽子で顔を隠した犯人を特定できず、被害届が受理されても検挙に至らないケースも多いです。

利用者が取るべき自衛策

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自衛策の具体例

被害を防ぐには、利用者自身が防犯意識を高めるしかありません。多くのユーザーが以下のような方法で対策を行っています。

ミニポーチやランニングポーチの活用

スマートフォンや財布、鍵など最低限の貴重品を持ち歩けるよう、身体に装着できるミニポーチを活用する人が増えています。

スポーツブランドから機能的なアイテムが多く販売されています。

GPSデバイスの導入

AirTagやTileなどのGPS追跡デバイスをカバンの中に入れておくことで、万一盗難に遭った際に追跡が可能になります。

バッグに南京錠を取り付ける

ファスナーが閉じられるバッグに小型の南京錠を付けて簡単に開けられないようにする方法です。

完全な防止策ではありませんが、犯人に「面倒だ」と思わせることが重要です。

持ち込む荷物を最小限にする

そもそも貴重品を持ち込まない、またはスマホとICカード程度に絞ることで、被害を未然に防ぐという考え方も有効です。

防犯の基本は「持ち込まない・目を離さない・すぐ使う」

企業と警察の限界

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警察は「気軽に通える低価格ジムにおいて、コストをかけた対策との両立は難しい」と述べており、事件抑止の限界を示唆しています。

現時点では、利用者の自己防衛に頼らざるを得ないのが実情です。

結果として、多くのジムが現状維持を選ばざるを得ず、根本的な防犯対策には至っていないのです。

安さと便利さの裏にある防犯の課題

チョコザップは「無人・安価・全国どこでも使える」という現代のライフスタイルに合致したジムです。

しかし、その裏では盗難という深刻な被害が利用者にふりかかっています。

利便性と防犯対策をどこで折り合いをつけるかは、今後のフィットネス業界全体に問われる課題です。

利用者の声

便利だから通ってるけど、毎回スマホを握りしめながら走るのは正直しんどいです。安心して預けられる場所がほしい

利用者と運営の協力

鍵付きロッカーの導入や有人巡回など、根本的な防犯対策には時間とコストがかかります。

短期的にできることは、利用者一人ひとりが貴重品管理に気を配ることです。

その上で、運営側は映像記録の精度向上やAIによる不審行動の自動通報など、テクノロジーを使った支援を拡大すべきです。

警察との連携も今後さらに密に行われる必要があります。

まとめ

  • 大阪や京都を中心に置き引き事件が急増しています。
  • chocoZAPは無人運営のためロッカー設置がされていません。
  • 貴重品は常に身につけるなどの自衛が必要です。
  • GPSデバイスや南京錠での対策も一定の効果があります。
  • 運営側はAI監視や防犯カメラの強化を進めています。
  • 利用者と企業の協力が安心な環境づくりの鍵です。

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