旅行中にオービスが反応し、遠方の警察署から出頭依頼が届いた場合、その対応方法にはいくつかの選択肢があります。
このような状況でも、適切な手続きを踏むことで、最寄りの警察署での手続きに変更することができ、後の処理もスムーズに進めることが可能です。
以下では、出頭先の変更から、出頭後の手続き、そして免許停止に至るまでの流れについて詳しく説明します。
目次
出頭通知が来た!遠方警察署での対応
出頭先の変更方法
旅行中に警察署から出頭依頼が届いた場合、最初に考えるべきは出頭先の変更です。
通知書に記載された警察署が遠方にある場合、そのまま出頭するのは時間的、金銭的にも負担が大きいことが考えられます。
そのため、出頭先を自宅近くの警察署に変更する方法を検討するのが良いでしょう。
まずは、通知書に記載されている警察署に連絡をし、出頭が難しい理由を伝えることが大切です。
具体的には、遠方であることを理由にして、出頭が物理的に困難である旨を説明します。
この場合、警察署はあなたの事情を考慮し、最寄りの警察署に変更できるかどうかを確認してくれる場合もあります。
このように、最寄りの警察署への変更は、一度の連絡で済むことが多く、特に旅行中の出頭依頼の場合、比較的柔軟に対応してくれるケースが見受けられます。
変更が可能であれば、手続きの負担を大きく減らすことができますので、早めに対応することが大切です。
万が一、変更が難しい場合でも、他の対応策を一緒に相談することが可能です。
出頭後の手続きと確認事項
出頭先の変更が完了した後、警察署での手続きが行われます。
出頭した際には、オービスによって撮影された画像データを確認し、事実関係を確認します。
これにより、違反内容や違反者の特定が行われるため、まず最初に警察署での確認作業が行われます。
撮影された画像が自分の車両であることを認める場合、その事実にサインをすることになります。
このサインは、後の裁判などで必要な証拠となりますので、正確に確認することが重要です。
確認が終わった後、警察署での手続きが終了すると、次は裁判所への出廷を求められることになります。
警察署から指定された日時に裁判所に出廷し、そこで罰金額の決定やその他の刑事処分が下されます。
裁判所への出廷は、必ず指定された日時に出向かなければならないため、スケジュール調整をしっかりと行ってください。
裁判所での審理の結果、罰金の金額や刑事処分が決まりますが、場合によっては減額や免除が認められることもありますので、きちんと出廷し、審理を受けることが重要です。
免許停止処分とその後の対応
裁判所での審理が終わると、行政処分として免許停止が行われることがあります。
免許停止の期間は、違反の内容や点数に基づいて決定されます。
例えば、スピード違反や信号無視などの違反があった場合、その違反内容に応じた免許停止期間が設定されます。
この免許停止期間は、過去に違反歴がある場合や他の処分歴がある場合には、さらに長くなることもあるため、注意が必要です。
また、免許停止期間中に運転することができなくなりますので、日常生活や仕事に大きな影響を及ぼす可能性があります。
免許停止処分を受けた場合、運転できるようになるまでに一定の期間が必要です。
この期間中に生活に支障が出る場合もありますが、免許停止後には再度免許を取得するための手続きが必要になることもあります。
そのため、免許停止後の手続きや生活の調整をあらかじめ計画しておくことが重要です。
再び運転をするためには、運転免許を取り戻すための条件をクリアし、必要な講習を受ける必要がある場合もあるため、状況をよく把握しておきましょう。
無視せずに必ず対応する
出頭通知を無視することは絶対に避けるべきです。
出頭通知を無視してしまうと、再三にわたる警察からの要請が届き、最終的には逮捕される可能性が高くなります。
無視し続けることで、法的処置がさらに厳しくなることもありますので、通知を受け取ったらすぐに対応することが重要です。
特に遠方からの出頭依頼がある場合でも、通知書に記載されている連絡先に早めに連絡をし、状況を説明することが求められます。
適切に対応することで、罰則を軽減することができる場合もあります。
遠方で出頭が困難な場合、警察に連絡する方法
遠方で出頭が困難な場合、出頭通知を無視することなく、適切な対応を取ることが非常に重要です。
出頭通知が届いた場合、まずはその通知に記載された警察署に連絡を取り、遠方にいることを伝えることで、柔軟な対応を期待できます。
以下では、出頭先の変更や日程調整、警察とのやり取りを円滑に進めるための具体的な方法について詳しく説明します。
警察署への連絡方法
遠方で出頭が困難な場合、まず最初に行うべきことは、通知書に記載されている警察署への連絡です。
電話をかけて、自分の状況を丁寧に説明し、出頭が難しい理由を伝えることが重要です。
旅行中であることや自宅から100キロ以上離れていることを理由に、出頭が物理的に不可能であることを説明します。
この際、電話での連絡はできるだけ早めに行うことが大切です。できるだけ迅速に状況を知らせることで、警察側も柔軟に対応してくれる可能性が高くなります。
電話での連絡時には、出発地や現在地、帰宅に必要な時間など、具体的な詳細を伝えるとより効果的です。
例えば、「現在、東京にいるが、出発地の大阪からは500キロ以上離れている」「旅行の予定が決まっているため、指定された日程では出頭ができない」など、状況を具体的に説明することで、警察はあなたの立場を理解しやすくなります。
詳細な説明をすることで、問題解決のための協議がスムーズに進みます。
事情の具体的な説明
警察署に連絡する際には、ただ「遠方だから無理だ」と伝えるのではなく、具体的な事情を説明することが重要です。
例えば、出頭予定の警察署が自宅から非常に遠く、旅行中であったり、業務上の都合でどうしても指定された日程に出頭できない場合、その状況をできるだけ詳しく伝えることが効果的です。
旅行中である場合、その地域の具体的な場所を伝えたり、帰宅予定の日程を伝えることで、警察側も理解しやすくなります。
また、遠方の警察署への出頭が困難な場合には、別の方法として自宅近くの警察署への変更を依頼することができます。
このような依頼をすると、警察署側も状況に応じて対応してくれる可能性が高いです。
具体的には、どの警察署が最寄りであるかを確認し、その警察署で手続きを行えるかを尋ねることが重要です。
場合によっては、変更を受け入れてもらえることがあります。
出頭先の変更依頼
出頭先の変更を依頼する際には、警察署にその旨を丁寧に伝えることが大切です。
最寄りの警察署に変更できるかどうかを相談することで、より便利な場所で手続きを進めることができます。
変更が認められるかどうかは、警察署の判断によりますが、正当な理由を伝えることで受け入れてもらえる場合があります。
特に、出頭通知書に記載されている警察署が遠方である場合、警察署側も事情を理解し、変更に応じてくれる可能性が高くなります。
変更依頼をする際には、自宅からの距離や交通手段の問題、または出頭を予定している日程に合わせて、最寄りの警察署で手続きを進められるかどうかを尋ねます。
この時、変更を依頼する理由を具体的に説明することで、警察側に納得してもらいやすくなります。
最寄りの警察署への変更が認められれば、出頭時の負担を大きく減らすことができます。
日程の調整
出頭を予定している日程が自分の都合と合わない場合には、日程調整の相談をすることも可能です。
特に、平日に出頭することが難しい場合には、土曜日や他の休日に出頭日程を変更することができるかを確認することが大切です。
警察側は、一般的に土曜日などの休日にも対応していることがありますので、出頭日程を変更することで、仕事や他の都合に合わせやすくなります。
出頭日程を変更する際には、自分の都合や仕事のスケジュールを伝え、警察署の対応可能な日程を確認することが重要です。
無理に指定された日程に出頭しようとすると、十分な準備ができなかったり、出頭自体ができなかったりする可能性がありますので、早めに日程変更を依頼することが有効です。
また、変更後の新しい日程でも問題がないかを確認し、確実に出頭できるように調整しましょう。
誠実な態度で対応
警察署とのやり取りでは、誠実な態度を示すことが最も重要です。無視したり不誠実な態度を取ると、後々問題が大きくなり、さらに厳しい対応を受けることになります。
警察側に対して誠実かつ協力的な姿勢を見せることで、柔軟に対応してもらえる可能性が高まります。
最初から面倒だからといって無視をしたり、冷たい態度を取ると、後に自分自身が不利益を被る可能性があります。
警察署とのやり取りにおいて、最も大切なのは「協力的な姿勢」を示すことです。自分が困っている状況を正直に伝え、解決策を一緒に考えてもらうようにしましょう。
警察署も状況を理解してくれることが多いため、まずは積極的に連絡を取り、誠実に対応することが問題解決への第一歩となります。
オービスとは何?
オービスは、自動車の速度違反を自動で検出し取り締まる装置で、主に高速道路や一般道路に設置されています。
この装置は、通行する車両の速度を測定し、設定された速度制限を超えると、運転者に通知するために光を発します。
また、ナンバープレートや運転者の顔を撮影するカメラも内蔵されており、違反が確認された場合、後日運転者に出頭通知が送られます。
これにより、ドライバーは現場で警察に停車させられることなく、後から通知を受け取る形になります。
オービスの種類
オービスにはいくつかの異なるタイプがあり、それぞれが異なる技術で速度違反を取り締まります。主な種類として以下があります:
- レーダー式オービス: 最も一般的なタイプで、レーダー波を使用して車両の速度を測定します。速度違反が発覚すると、道路脇に設置されたカメラが違反車両を撮影します。短距離での精度の高い測定が可能です。
- Hシステム: このシステムは赤外線レーダーを使って速度を測定し、ストロボライトとCCDカメラで車両を撮影します。夜間でも問題なく機能するため、昼夜を問わず利用されます。
- LHシステム: ループコイル式オービスは、道路に埋め込まれたセンサーで車両の速度を計測し、その情報を基にデジタルカメラで撮影します。このシステムは特に精度が高く、一般的な探知機では検知が難しいため、ドライバーが気づかないうちに違反を取り締まることができます。
- 移動式オービス: これらは可搬式や半固定式のオービスで、設置場所を変えることができます。場所や時間に応じて柔軟に取り締まりができるため、特に効果的な取り締まりが可能です。
オービスとネズミ捕りの違い
オービスとネズミ捕り(従来型の速度取締り)の大きな違いは、取り締まりの方法にあります。
オービスは、速度違反が発覚した後に運転者に通知が送られる形式であり、その場での警察による停止はありません。
一方、ネズミ捕りは、警察官がその場で車両を停止させ、即座に違反切符を切る方式です。
このため、オービスは現場で警察官を必要とせず、時間や場所に関係なく効率的に速度違反を取り締まることができます。
ネズミ捕りは現場で即座に対応されるため、警察官とドライバーが直接対面することになりますが、オービスは後日違反者に通知が送られる形式となります。
オービスが反応した場合の流れ
出頭通知書が届く → 警察署で事情聴取 → 出廷通知書が届く → 略式裁判を受ける → 罰金の支払い → 行政処分の通知 → 行政処分に従い手続
まとめ
- 旅行中にオービスが反応し、遠方から出頭通知が届いた場合、出頭先を変更できる場合もある。
- その後、裁判所で罰金や刑事処分が決定され、免許停止処分が科される場合があります。
- 免許停止期間中は運転ができなくなるため、生活に支障が出ることもあります。
- 出頭通知を無視せず、誠実に対応することが重要。
- 特に遠方の場合でも、早めに警察署に連絡し、柔軟な対応を求めましょう。