モモの日常ビタミン⑦

エピソード
  • スーパーカブの運命
  • 新星マグナキッド?
  • 車中泊って楽しいの?
  • 普通二輪免許の結果

買取業者:モモ、スーパーカブの行方

お昼前に買取業者から、モモの家の電話が相次いで鳴った。どうやら、地震の影響で車両需要が高まっているらしく、スーパーカブの買取についての提案だった。

モモは、お昼のカップラーメンを食べながら悩んだ。そして食べ終わった時にスーパーカブを売ることを決意した。こんなに悩んだのは久しぶりだった。

実は数日前、モモは友人の明子さんから興味深い話を聞くことになった。明子さんは長期の海外出張に出るため、自分の「マグナ50」を手放す決断をしたというのだ。

モモはその話を聞き、自分のスーパーカブをどうしようか悩んでいた。明子さんのバイクは、譲ってもらうことに既に決めていたのだ。

明子さんの「マグナ50」はずっと憧れていたバイクであり、その機会を逃すわけにはいかなかった。モモはスーパーカブを手放し、新しいバイクで次の冒険に胸を膨らませることになった。

モモの新しい愛車 :マグナキット伝説の・・・バイク愛好家たちが集まる小さなサイトのツーリングオフが開かれようとしていた・・・

モモが手に入れたのは、明子さんがこの前またがっていた真っ赤な「マグナ50」ではなかった。明子さんが海外に出る前に、モモのために惜しげもなくマグナ50を「ピンク」に塗り替えてくれていたのだ。

モモはその美しいピンクのバイクを見て、大喜び。新しいピンクのマグナ50で「新星マグナキッド伝説」を夢見て心躍らせることとなった。

モモは「ピンク」のマグナ50の前で大喜びでバイクに跨ったが、すぐに重大な問題に気づいた。実は、モモはクラッチ付きのバイクに乗る技術がなかったのだ。モモはそのことをすっかり忘れていて、マニュアルバイクの操作に戸惑い、すぐには乗りこなせないことが判明した。

そこで、モモは友人の「箱根」の助けを借りて、クラッチ操作の練習を始めることにした。練習を重ねるうちに、少しずつ技術を身につけていき、最終的にはマグナ50を上手に操ることができるようになった。

新しいバイクでの冒険が待ち遠しいモモは、これからの楽しみが一層増したことを実感していた。。。と思ったらそんな簡単な訳なかったのである。箱根も乗れなかったので、当然である。

モモ:車中泊にハマる

しかも、モモは忙しくてマグナ50に乗る時間が取れなかった。実は、車の教習所を予約していたため、バイクの練習が後回しになってしまったのだ。

教習所での学びが優先され、クラッチ付きバイクの練習はしばらくお預けとなった。モモは、教習所が終わった後にマグナ50を楽しむ日を心待ちにしながら、運転技術の習得に専念することにした。

そして、モモはついにクルマの免許を取得した。長い間の努力が実を結び、自由にドライブできる喜びを感じながら、ようやくマグナ50に乗る準備が整った。教習所での経験を活かし、バイクの運転にも自信を持って挑むことができると感じていた。

しかし、モモはクルマ探しで忙しく、結局マグナ50に乗る時間がなかなか取れなかった。クルマ探しで時間に追われながらも、心の中ではバイクに乗る日を楽しみにしていた。

その後、モモは車中泊に憧れ、スズキエブリィを購入した。広々とした車内に快適な寝床を作り、バイクとは違った形での冒険を楽しむ準備を整えた。バイクはそのままガレージに置かれ埃がかぶっていた。

翌週、エブリィにマグナ50を積み込んでキャンプに出かけたモモ。広々とした車内でキャンプ用品を整え、山道を走るマグナ50で新たな冒険に出発することを夢見ていた。

しかし現実は大きく異なり、自然の中でのんびりとした時間を楽しむも、結局バイクは眺めるだけで終わってしまった。それでも、キャンプ地でのリラックスしたひとときを過ごし、バイクと共に心温まる充実感を感じた。

エブリィでのキャンプが予想以上に楽しく、モモは次第に車中泊の魅力に引き込まれていった。キャンプの合間には、マグナ50を眺めながらのんびりと過ごし、バイクが提供する雰囲気や自由さを再認識した。自然の中でのひとときは、彼女にとって新たな発見の連続だった。

モモは、自宅のガレージでエブリィとマグナ50をじっくりと眺めながら、思案にふけった。エブリィをベースにしたキャンピングカーの改造や、マグナ50での週末ツーリングのアイデアが次々と浮かぶ。

両方の魅力を最大限に活かすために、エブリィの収納スペースを利用してバイクを持ち運びつつ、目的地ではマグナ50で周囲を探検するプランが考えられた。どんなシナリオが一番楽しめるかを究めるために、具体的な計画を練ることに決めた。

それを考えると、モモは少し焦った。マグナ50に乗れない現実に直面しながらも、エブリィの活用方法を再考する必要があると感じた。もしかすると、エブリィの中でバイクに関する夢を語り合うツールや、バイクのメンテナンスを楽しむスペースとして改造するのも良いかもしれない。

そして、モモはパンさんに相談することに決めた。パンさんがバイクや車両の専門知識を持っているなら、具体的なアドバイスや解決策が見つかるかもしれない。パンさんと一緒に、エブリィとマグナ50の両方を楽しむためのアイデアを深掘りするのが最善かもしれない。

モモがパンさんに相談するために連絡を取ったとき、彼女はすぐに頼りになる存在であることを証明してくれた。パンさんはバイクと車両の専門知識に長けており、エブリィとマグナ50の両方をうまく活用するためのアイデアをたくさん持っていた。

「まず、エブリィの内部を見直してみましょう。バイクを安全に運ぶためのを作ることができるし、そのスペースをうまく利用してツーリング中の荷物も整頓できるようにしよう」とパンさんは提案した。彼女の提案には、エブリィの改造に必要な具体的なアイデアが詰まっていた。

さらに、パンさんはマグナ50の乗れない問題についても的確なアドバイスをしてくれた。「マグナ50のカスタマイズも考えられるし、もし乗るのが難しいなら、他のバイクに乗り換えるか、必要に応じて改造してみるのも一つの手だよ」とパンさんは言った。

モモはパンさんの話を聞きながら、自分が考えていたアイデアが次第に具体化していくのを感じた。パンさんとの共同作業を楽しみにしつつ、彼女の助けを借りて、新たな冒険の準備を進める決心をした。

モモ:普通二輪取得

モモはパンさんのアドバイスには従わず、普通二輪免許を取りに行くことに決めた。教習所でのレッスンに熱心に取り組み、技術を確実に身につけていった。免許を取得したことで、マグナ50にも乗れるようになり、エブリィとの組み合わせでさらに多くの冒険を楽しむ準備が整った。

モモはいよいよ、パンさんとのキャンプツーリングの計画を立てることにした。パンさんとモモの二人、そしてもう一人の友達、箱根。三人での楽しい冒険が始まることになった。

キャンプツーリングの前日、モモとパンさんはそれぞれのバイクと装備をチェックし、出発準備を整えた。エブリィもフルに活用して、荷物を運ぶためのスペースを確保。モモは久しぶりにマグナ50にまたがり、運転の感覚を取り戻しながら、出発の準備を進めた。結局エブリィは置いていった。

出発当日、三人はそれぞれのバイクを駆って、箱根に向けて走り出した。道中、山々の美しい景色を楽しみながら、楽しい会話が続く。パンさんはバイクの知識を活かして、道の選び方や景色の良いスポットを教えてくれ、モモと友人はそのアドバイスに耳を傾けながら、充実した時間を過ごした。

到着すると、キャンプ地での設営をスムーズに進め、焚き火を囲んでの夕食の準備が始まった。パンさんが用意した特製の料理を楽しみながら、夜空の星を眺めるひとときが、モモとパンさん、そして箱根の三人の間にさらなる絆を深めてくれた。笑い声と共に、楽しい思い出がどんどん増えていった。

翌日は、周囲の観光地を巡ったり、ハイキングを楽しんだりしながら、満喫気分。夕方には再びキャンプサイトに戻り、焚き火の周りで一日の出来事を語り合い、さらに深まった友情を感じながらリラックスした時間を過ごした。

ツーリングの帰り道、途中で立ち寄った道の駅で、三人はユニークなスイーツ、ラーメンソフトを試してみることにした。

ソフトクリームの中に麺が入っていた。初めての感覚に驚きながらも、その意外な美味しさにみんなの笑顔が広がった。ラーメンソフトを囲んで、旅行の楽しい思い出やハイキングの冒険を振り返りながら、最後まで楽しい時間を過ごすことができた。

帰り道、モモが「来年もまた一緒に、このラーメンソフトを食べようね」と言うと、パンさんと箱根も笑顔で「もちろん!」と答えた。その約束が、これからも続く楽しい冒険の予感を感じさせる、心温まる締めくくりとなった。

その後、数回のキャンプツーリングを経て、三人の絆はますます強くなった。それぞれのライフスタイルや興味が変わりながらも、毎年のキャンプは彼女たちにとって欠かせない行事となり、毎回新しい体験を追い求める楽しみが増していった。

ある年、特別な企画として、全員が初めての「星空観察キャンプ」を提案した。パンさんは星座早見盤を持参し、箱根は自家製の天体ガイドを作成。モモは特製のスイーツを準備して、夜の星空の下での素敵なひとときを演出した。

キャンプ地に到着すると、夕暮れ時には天体観測の準備が整い、焚き火の周りでの夕食が始まった。夜になると、満天の星空が広がり、パンさんが星座の説明をしながら、箱根が天体ガイドを使ってさらに詳しい解説を加えた。モモは、星空を見ながら楽しめる特製スイーツを振る舞い、三人は感動的な夜を過ごした。

その夜、キャンプサイトでの温かな時間が終わる頃、三人は改めて互いの存在の大切さを実感し、これからもずっと続けたいという思いを新たにした。星空の下で交わした約束が、これからの冒険をさらに輝かせることを確信しながら、心温まる時間を共有した。

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